北朝鮮に存在する3階級の身分制度

北朝鮮には「出身成分」と呼ばれる身分制度が存在します。今回はこの身分制度について詳しく紹介します。

北朝鮮は身分制度があることを否定している

北朝鮮は社会主義を掲げているため、身分制度のようなものは存在しないと主張しています。しかし、北朝鮮から脱北してくる人たちが実際には北朝鮮には身分制度が存在すると主張している人も多く、北朝鮮に身分制度がある可能性は高いでしょう。

北朝鮮の身分は大きく分けて3つに分類される

北朝鮮の身分は上から順番に「核心階層」「動揺階層」「敵対階層」に分類されます。それぞれがどんな身分で、どういう人たちが分類されるのかを見ていきます。

まさに支配する側の人たちである「核心階層」

この身分の人たちは北朝鮮の指導者に対する忠誠心が一番高い人たちです。北朝鮮の首都平壌に住んでいる人たちのほとんどがこの核心階層に属する人たちとも言われています。他の身分の人たちも違って、多くの恩恵を受けている人たちでもあります。

核心階層に属する人

  • 朝鮮労働党員
  • 解放(1945年8月15日のこと)以前に労働者や小作農民として働いていた人
  • 抗日戦争や朝鮮戦争で戦死した軍人の遺族
  • 朝鮮人民軍の将校の家族や朝鮮戦争で負傷した兵士 など

ここから下は監視の対象となる「動揺階層」

ここから下の身分の人たちは政府や軍からの監視対象となる身分となります。核心階層の人に比べて裕福な生活は送れないものの、一応普通に暮らせるであろうという身分となります。もちろん体制に反抗的な態度をとることは許されませんし、そういった動きを事前に察知するためにも多少の監視にさらされることになります。

動揺階層に属する人

  • 解放以前に経営者などのある程度上の立場に身を置いていた人
  • 朝鮮労働党から除名された人
  • 外国から帰還してきた人 など

北朝鮮にとって反乱分子とみなされている「敵対階層」

敵対階層に身を置く人は、北朝鮮にとって体制に反抗する可能性が最も高い危険人物という認識を持たれています。たとえ敵対階層の人が「金正恩万歳!」なんていったとしても信じてもらえず、差別的な待遇、高等教育機関への入学制限、そして強制収容所に送られることが多いようです。

敵対階層に属する人

  • 日本の行政機関で働いていた人(朝鮮半島が日本だったころ)
  • 多くの財産を持っていた人
  • 日本やアメリカが好きな人
  • 多くの財産を持っていた、日本やアメリカが好きな人、脱北した人の家族
  • キリスト教や仏教を信仰している人 など

4つ目には「脱北した人の家族」も挙げられています。脱北自体も難しいのですが、脱北を考えようとしても、自分の家族が敵対階層になり、ひどい目に合うかもしれないと考えた場合、脱北の決断を鈍らせることにもなりそうです。

しかし、実態はよくわからない

このような身分制度は実際に北朝鮮から脱北してきた人たちが語っている部分が多くを占めているため、この情報の細かい部分が正確であるという保証はありません。

北朝鮮で「出身成分」という言葉がある。いわゆる「身分」を指す言葉であり、出身成分に基づいた「身分制度」が今でも現存する。当局はその存在を決して認めようとしないが、多くの脱北者の証言により、その存在は明らかになっている。

引用:北朝鮮社会を支配する「出身成分」という人権侵害 -?DailyNK Japan

現在は北朝鮮が情報封鎖を行っているため、この身分制度が確実に存在するか、あるいは存在したとして正確性がある情報かはわからない部分もあります。しかし、火の無いところに煙は立たないという言葉もありますし、これほど細かい情報がすべて偽情報であるとは考えにくいとも思っています。いずれにせよ、北朝鮮にこのような身分制度らしきものが存在する可能性は高いでしょう。

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