北朝鮮の著作物を勝手に使っても著作権違反にならない?

他の人が作ったものを許可なくつかうと著作権違反となります。それは海外の物であったとしてもです。

著作権は海外でも適用される

北朝鮮の話をする前に、まずは著作権が海外でも適用される理由を説明したいと思います。

まず、日本国内において著作権侵害を行った場合、「著作権法」という法律に引っかかります。

しかし、日本国内で作られたものがアメリカで勝手に使われた場合、日本の著作者は日本の法律である著作権法でアメリカにいる人を訴えることはできません。内政干渉になります。それでは、なぜ著作権が海外でも適用されるのでしょうか?

それはベルヌ条約呼ばれる条約があるからです。

ベルヌ条約とは?

ベルヌ条約とは、著作物を国際的に保護するために作られた条約で、その歴史は100年以上もあります。日本も当然この条約に加盟しているため、日本の著作物は国際的に保護され、また他国の著作物を侵害してはならないのです。

この条約に加盟するために日本で著作権法が制定されました。

ベルヌ条約の加盟国は2016年現在169か国となっています。

(ちなみに、ベルヌ条約以外にもこういった著作物を保護するための条約がいくつか存在します。)

北朝鮮は・・・?

さて、ここでこの記事の本題である北朝鮮に話を戻しましょう。この話の流れですと、北朝鮮はベルヌ条約に加盟していないから日本で北朝鮮の著作物は使い放題である・・・という流れになりそうですが、北朝鮮はベルヌ条約にきっちり加盟しています。

つまり、北朝鮮の著作物も国際的な保護対象なのです。そのため日本で勝手に北朝鮮の著作物を使うと北朝鮮から訴えられるということになりそうなのですが・・・

日本における条約の適用範囲

実は、過去にテレビ局が朝鮮中央テレビの映像を無断で流していたことに対して北朝鮮が日本のテレビ局を訴えたことがありました。北朝鮮がベルヌ条約に参加したのは2003年のことでしたが、訴えがあったのもこの時期です。

そして日本で裁判となりましたが、この結果は以下の通りでした。

北朝鮮がベルヌ条約に加盟していたにせよ、日本が未承認の国家である以上、国際法上の権利義務関係が発生せず、北朝鮮の著作物は著作権法6条3項の対象とはならない

引用:無断放映 – wikipedia

わかりやすく説明すると、「北朝鮮という国は日本は認めていないので、たとえ北朝鮮がベルヌ条約に加盟していたとしても国際的な約束を守る義務はありませんよ」ってことです。

このことに関しては文化庁も同じような見解を示しており、この裁判所の判断によって北朝鮮の著作物は使い放題であるという考えが生まれたのです。

裁判所がそうだと判断したことなのでとりあえずは北朝鮮の著作物を勝手に使ってもOKということだと私は考えていますが、「国家認証していない国の著作物は著作権違反ではない」という考えについてはインターネット上で疑問を挙げる声があります。長くなるのでここで意見はのせませんが・・・

(誤解を招かないために一応書いておきますが、この判例は北朝鮮を対象としたものであり、台湾などの著作物に関しては別の何かで保護されていたと記憶しています。ややこしい問題ですが、著作物の取り扱いはよく調べるようにしてくださいね)

北朝鮮と著作権に関する問題は再び何らかの形で表に出てくるかもしれませんね。

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コメント

  1. M より:

    そう考えると、この頃のネット上の著作権の取り締まりも、
    北朝鮮と深いコネクトがある企業が手動とも考えられそうですね。
    一体どこの企業が北朝鮮と手を組んでやっているのでしょうね。

  2. 温井晴美 より:

    話題の漫○村が、本当に北朝鮮人の国内だけで本を輸入して運営されている場合、北朝鮮の司法に取り締まることを拒否されると何もできないってことになってしまいますかねえ。
    インターネットで国際送信している点については議論の余地がありそうですが、取り締まれなければ、結局は貿易制裁などで圧力をかけるという形になるでしょうか。
    これからも目が離せないです。