北朝鮮の組織内の序列とは?

北朝鮮に関する報道ではよく高官のことを「序列○位」という言い方で呼ぶことがありますが、今回はこの序列について詳しく見ていきます。

当然だが国のトップは最高指導者

北朝鮮で一番偉いのは当然最高指導者です。そのため、北朝鮮の序列1位は最高指導者となります。ただし、メディアによっては最高指導者を除いて順位をつけているところもあるようなので、その場合は他の人が序列1位になっていることもあります。(もちろん最高指導者の次にえらいということですが)

序列のつけ方は厳密には決まっていない

北朝鮮には朝鮮労働党、国防委員会、朝鮮人民軍などのいくつかの組織が存在するため、序列の順位が出たからといって必ずしも「北朝鮮の序列○位」という事にはなりません。

序列をつける場合は、たいていその前にどこの組織に属しているのかがわかるようになっています。(例えば、「軍の序列2位」や「党の序列3位」など)

しかし、大型の行事が行われる際など、組織を超えて名簿が作られる場合は、軍や党の垣根を越えて名簿が作られるため、この名簿の並びによってその人の序列がある程度分かるようにはなっています。(こういう時の名簿の並びは結構重要だったりします。)

組織図の上にいるから序列が高いとは限らない

労働新聞によると、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の最側近の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長は今回の李乙雪葬儀委員の名簿で3位だった。昨年は4位だった。朴奉珠(パク・ボンジュ)首相が4位で、粛清説が出ていた金己男(キム・ギナム)労働党宣伝担当書記はむしろ7位から5位に上昇した。最近、金正恩の現地指導に何度か随行している崔泰福(チェ・テボク)党書記も8位から6位に、金養建(キム・ヤンゴン)党書記も16位から14位に序列が上がった。

引用:黄炳瑞は4→3位、金己男は7→5位…また変わった北朝鮮の権力序列 – 中央日報

このニュースは2015年11月に発表されたものです。北朝鮮は粛清なども行われるため、序列が変わることは珍しいことではありません。そして、北朝鮮では組織の上にいる人が序列が高い人とは限らないのです。

上の記事に出てくる黄炳瑞(ファン・ビョンソ)と言う人を例に挙げてみましょう。彼はこの記事において名簿の中では序列3位だと発表されています。そして彼の肩書は総政治局長という名前です。この総政治局長がどこのポジションになるのかというと・・・

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引用:朝日新聞デジタル

国防委員会の下にある人民武力部に所属するポストになります。組織図の位置的にはあまり上位に入るというイメージは抱きづらいかと思われますが、総政治局長は北朝鮮の中でも権限が強いため、序列3位という位置づけになるのです。

組織図よりも、実際の権限で決まる

北朝鮮の政府機関に関しては以前にも説明をしましたが、以上を踏まえると、北朝鮮の組織図はややこしい上に誰が偉いのかも分かりづらいという不親切さになっています。

組織図の上の方にいるのにほとんど名前だけになっている人や逆に下の方にいるのに最高指導者と距離が近いなんてことはもはや北朝鮮にとっては普通といえますね。

ここまで読んだけどわかりづらいぞ! という人に簡単に説明すると、「序列に関してはテレビや新聞が説明している通りのイメージでよい」という結論に至ります。

要するに、その人が組織図のどこにいたとしても「ナンバー2」といえば「北朝鮮の中ではすごく偉い人なんだなぁ」という認識でよいでしょう。

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