北朝鮮、2度の日本越えのミサイル発射 そしてついに6度目の核実験

ここ最近北朝鮮の動きが活発化しており、各国もそれの対応に追われている状況が続いています。当初の予定では年末あたりに北朝鮮の状況を振り返る記事を書くつもりでしたが、予想以上にいろいろなことが起きたので、ミサイルと核実験の内容のみに絞って8月末~9月末くらいの1ヶ月ほどの現在の様子をまとめてみます。

「ミサイル発射情報」

8月29日、この不気味なサイレンで目が覚めたという人も多いのではないでしょうか?

北朝鮮は、本日午前5時58分頃、北朝鮮西岸のスナンから1発の弾道ミサイルを北東方向に発射した模様です。詳細については現在分析中ですが、発射された弾道ミサイルは、午前6時05分頃から07分頃にかけて北海道渡島半島及び襟裳岬の上空を太平洋に向けて通過し、その後、午前6時12分頃、襟裳岬の東約1180kmの太平洋(我が国の排他的経済水域(EEZ)外)に落下したものと推定されます。また、飛翔距離約2,700km、最高高度約550kmであったと推定されます。

引用:北朝鮮による弾道ミサイルの発射について – 防衛省・自衛隊

今までの北朝鮮のミサイルは大体日本海に落下するように発射されることがほとんどでしたが、この日北朝鮮は日本をまたぐようにして落下するミサイルを発射しました。発射されたミサイルの種類は「火星12号」であり、日本をまたいだのはこれで5回目になります。(初回は1999年)

日本をまたぐと判明したのか、東日本の広範囲において全国瞬時警報システム、Jアラートが作動、まだ寝てる人も多いと思われる時間帯の日本に避難を呼びかけました。しかし、一部の自治体でJアラートが正常に作動しなかったという不具合も露呈してしまうことになります。

もしミサイルが日本に落下するコースを取っていたならば自衛隊が迎撃を行いますが、今回は上空を通ると判断した自衛隊は迎撃せずにミサイルの行方を見守りました。ミサイルは日本の東の公海上に落下しました。

国連もこのミサイル発射に対して非難決議を全会一致で採択するなど、緊張が広がります。

ミサイル発射から5日後、6度目の核実験を開始

北朝鮮に対する挑発行為を非難する声が止まない中、9月3日、ついに北朝鮮は6度目の核実験に踏み切りました。

北朝鮮北東部で日本時間3日午後0時29分ごろ、大きい揺れが観測され、6回目の核実験を実施した可能性が指摘されている。北朝鮮の国営テレビは同午後3時半、「水爆実験を成功させた」と発表した。
朝鮮中央テレビは「重大報道」として、「大陸間弾道ミサイル(ICBM)搭載のため、水爆実験に完全成功した」と発表。「前例のないほど強力な爆弾」による実験で、核物質などの外部流出はなかったと説明した。また最高指導者の金正恩・朝鮮労働党委員長が核実験の命令書に署名しているように見える映像を放送した。

引用:北朝鮮で強い揺れ、「水爆実験に完全成功」と国営テレビ – BBCニュース

北朝鮮の核実験を行う可能性については専門家でも意見が分かれていて、この報道の前には核実験はしないのではないかという見方をしていた人もいましたが、その考えはこの報道で否定されることとなります。

北朝鮮に対する新たな制裁決議が全会一致で採択

ミサイルだけならと一歩踏み込んだ制裁に難色を示していた国も、核実験が行われたことによって新たな経済制裁を認めざるを得ない状況となりました。経済制裁が採択された日は日本時間の9月12日であり、内容は以下の通りです。

  • 原油の輸出→採択前の輸出量を超えないように制限
  • 石油精製品の輸出→2017年10月~12月は50万バレル、2018年以降は200万バレルまで
  • 天然ガス液や超軽質原油の輸出→禁止
  • 繊維製品の輸入→禁止
  • 北朝鮮労働者の雇い入れ→禁止
  • 公海上における北朝鮮籍の貨物船の検査の実施(禁輸品輸送の疑いがある場合)
  • 北朝鮮との合弁企業の立ち上げ→禁止

ミサイルの燃料にもなる原油や石油などは当初アメリカが求めた全面禁止から、中国やロシアに譲歩して上限がつくだけになりましたが、繊維製品の輸入や北朝鮮労働者の雇い入れを禁ずるなど、北朝鮮が外貨を獲得する道を狭める内容となっています。

しかし、この経済制裁がうまく機能するかどうかはまだわからないところです。

制裁に対抗してか、北朝鮮再び日本越えのミサイル発射

この経済制裁に反発してか、北朝鮮は9月15日に再び日本上空を通過するミサイルを発射して挑発を行いました。

日本では再びJアラートが作動し、大騒ぎすることになります。

政府によると、北朝鮮は日本時間15日午前6時57分ごろ、弾道ミサイル1発を東北東方向に発射した。ミサイルは北海道上空を通過、襟裳岬の東約2200キロの太平洋上に落下した。飛行距離は約3700キロに達し、米軍の要衝グアムに届く射程を実証した可能性がある。

引用:北朝鮮ミサイル日本通過 襟裳岬2000キロ沖落下 – 日刊スポーツ

ミサイルは先月と同じ中長距離射程の「火星12」とみられ、前回に続いて通常軌道で発射した。実戦を想定したものだ。

引用:再び列島越えミサイル 発射の常態化を許すまい – 毎日新聞

発射したミサイルは8月に発射されたものと同型のものでありますが、飛行距離は前回よりも伸びています。北朝鮮はグアムに対して4発のミサイルを発射する計画があるという声明を以前に発表していました。

グアム攻撃のことも考えたのではないかという見方もあります。今回の飛行距離は約3,700km、そして平壌からグアムの距離は約3,400kmなので、撃った方向は違えど、アメリカに対する挑発には十分と言えると考えられます。

また、これに加えて経済制裁へ同調した日本に対する威嚇という意味合いも込められていることは明白であると考えられます。(実際に北朝鮮は日本に対する挑発的な発言もたくさん行っている)

まとめ

2度の日本越えのミサイル発射と核実験を中心にまとめてみました。北朝鮮は活発な動きを見せており、またこうして長距離のミサイルを躊躇なく発射できる状況からして、北朝鮮は自国のミサイル技術には相当自信があると考えていると思われます。

アメリカのトランプ大統領も北朝鮮に対してかなり強気の姿勢で向かっており、両国の緊張が緩和される見通しは立っていません。

この一連の騒動以降は北朝鮮も少し落ち着いてきているような気もしますが、時間が経過するだけでは状況は大きくは変わりません。今後北朝鮮、アメリカ、日本などはどう動くのかが注目されます。

(今回は2発のミサイル、核実験、経済制裁についてまとめてみました。それ以外の状況については年末に大まかにまとめていこうと考えています。)

スポンサーリンク
336280アドセンス
336280アドセンス

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
336280アドセンス