北朝鮮の外交事情 アメリカ

外交

北朝鮮と他国との関係は一体どうなっているのでしょうか?

今回はアメリカとの関係について見ていきたいと思います。

北朝鮮の建国時から仲が悪かった北朝鮮とアメリカ

西側諸国のボスといってもいいアメリカと東側諸国であった北朝鮮の仲は北朝鮮の建国時から険悪な関係でした。建国時は韓国にアメリカ軍が駐留していましたが、北朝鮮はこの状況に対して「アメリカは日本の帝国主義者の後継者である」と激しい反米感情をむき出しにしました。そしてアメリカも北朝鮮の存在を認めませんでした。そして現在においても認めていません。

 

朝鮮戦争で激突

朝鮮戦争が始まると、北朝鮮は韓国軍だけでなくアメリカ軍とも交戦を行うことになります。アメリカ軍に仁川上陸作戦を決められ追い詰められた北朝鮮ですが、中国の介入によって戦線を38度線に戻すことができました。しかし、この戦争で北朝鮮とアメリカの関係は険悪であることが改めて明らかとなったのです。

朝鮮戦争が休戦した1953年7月27日は北朝鮮にとって「アメリカ軍に勝利した日」として祖国解放戦争勝利記念日という祝日にもなっています。(金日成の目的であった朝鮮半島統一はかないませんでしたが)

※もっとも、「アメリカ軍に勝利した」というのは北朝鮮が勝手にそう言っているだけであり、実際の戦争の後半はほとんど中国がメインで戦っており、半島の統一も達成できていないので、客観的に見れば勝利という表現は疑問だらけと思われますが・・・

 

直接戦争から核兵器へ

核兵器というものが恐れられるようになってくると、2国間の関係は核兵器という部分でぶつかるようになります。冷戦時代にはアメリカは北朝鮮を射程に収める核兵器を保有しており、これは北朝鮮にとっての脅威でした。

1985年に北朝鮮は核拡散防止条約に加盟し、その後には韓国と共に「朝鮮半島の非核化に関する共同宣言」も出しました。しかし実際にはアメリカの核に対抗するために秘密裏に核開発を進めていたのです。アメリカの衛星によってこの疑惑が浮上すると北朝鮮は核拡散防止条約から脱退し、世界から孤立する道を選ぶようになります。独自の行動をとりだした北朝鮮に対してアメリカ以外の国からも危険視されていきます。

 

対話の場は何回か設けられるも、関係改善の兆しは立たず

現在に至るまで、六か国協議など北朝鮮とアメリカが対話する場面はいくつかありました。そして、2007年にはソマリア沖で海賊の襲撃を受けていた北朝鮮の商船をアメリカが助けたこともありました。

しかし、北朝鮮にとってアメリカが敵であることは金日成、金正日、そして金正恩と指導者が変わっても変わらないことであり、そのアメリカと対等に立つために核開発、そして弾道ミサイルの開発に力を入れています。

同時に、アメリカも北朝鮮は過去に名指しで「悪の枢軸」というほどに北朝鮮のことを敵視しており、その考えは大統領が違う人になっても変わりません。

2国間で再び戦争が起きる可能性は現時点では低いと思われますが、北朝鮮とアメリカが友好的な関係になるメドは現在も全く立っていない状態です。

 

コメント

  1. 秋水 より:

    厳密には、朝鮮戦争は終結しておらず、「休戦状態」であり、未だ「戦争状態」だ。また、北朝鮮軍が米軍に勝利したわけでは無い(38度線まで押し戻したものの、勝利というのとは異なる)。

    一見、北朝鮮と米国の関係は非常に悪いように見えるが、実は「裏ではつながっている」可能性が高いと思われる。

    理由としては、やはり「利権」であり、米国にとって、東アジア地域の緊張を高める事は、「リスク」でありながら、「利権」でもある。

    「軍事産業」を母体としている米国にとっては、北朝鮮が緊張を高めてくれると、同盟国である韓国や日本へ、米製の「武器」を売る事で莫大に儲ける事ができる。

    実際、米国も対北の制裁に関しては、資産の凍結などは行っても、致命的な制裁(軍事的制裁など)まで与えてはいない。

    その二枚舌外交が、米国の「あくどい」ところであり、同盟国でありながら、敵国支援者でもあるという、いびつな外交を繰り広げている。

    日本にとって、米国というのは味方でありながら、味方では無い、非常に怖い存在である事は間違いないだろう。

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