北朝鮮の外交事情 ロシア

北朝鮮と他国との関係は一体どうなっているのでしょうか?

今回はロシアとの関係について見ていきたいと思います。

ソ連崩壊後、新たに誕生したロシアという国

ソ連が崩壊し、ロシアが誕生するということは東西冷戦の終結を意味し、さらにソ連が掲げていた社会主義や共産主義の終焉を意味していました。北朝鮮にとってはロシアという国とどう付き合っていくのかは一つの課題です。

北朝鮮にとってソ連ほど甘くはないロシア

ロシア(厳密にはまだこのときはソ連)はソ連時代の末期からすでに西側諸国と協調路線をとる方向で動いていました。1990年にはソ連と韓国が国交を樹立することにも成功します。北朝鮮にとっては気に食わなかったと思います。ロシアになってからの朝鮮半島との外交は北朝鮮と韓国に対してあまり差をつけない外交をとることにしました。

もはや北朝鮮にとってはロシアは頼れる味方とは呼べない存在となっており、北朝鮮は自国のみで頑張っていかなければならなくなります。(金日成はいつまでもソ連や中国に頼ることはできないと早い段階から考えており、北朝鮮独自の主体思想を掲げるようになっていた)

対アメリカという意味では北朝鮮はロシアに必要とされた

ロシアにとっては冷戦が終結してもアメリカは油断のならない国という考えを持っていました。そのためアメリカと敵対する北朝鮮という国を見捨てることはしませんでした。2000年にはロ朝友好善隣協力条約が結ばれ、軍事同盟こそなくなったものの両国の関係は悪いものではありませんでした。

2000年代に北朝鮮が核実験やミサイル発射を行った際も、痛烈に抗議するアメリカや日本に対して、ロシアは非難こそするものの、そのトーンは低かったりと北朝鮮との関係をバランスよく保ってきました。北朝鮮にとってもよい仲間とはならないにしても敵になることもないという点では安心できたと思われます。

ロシアとアメリカは関係が微妙になる時期もたびたびあったため、冷戦ほどではないにしろ、北朝鮮はロシアに助けられている部分も大きかったと思います。

ただし、核実験やミサイル自体を許しているわけではない

当然ですが、隣の国が核保有国だと怖いですよね。それはロシアも同じです。実際に北朝鮮が2006年、2009年、2013年に行った核実験についてはそれぞれ国連で非難決議が出されましたが、ロシアはこの決議に対して全て棄権ではなく賛成を表明しています。

ロシアは大きい国のため様々な要因で北朝鮮への批判が薄まったりすることもありますが、決して核保有を認めているわけではないでしょう。(北朝鮮とロシアの関係は悪くはないことや、ロシアも核保有国であることから北朝鮮の核がロシアに向くことは現時点では考えにくいですが、それでも怖いものは怖いです)

もし仮にロシアとアメリカが真の友好国となった場合、北朝鮮がさらに孤立することは避けられないでしょう。

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コメント

  1. 秋水 より:

    ロシアの対北の立場は、中国ほど親密ではないにしても、「利権」と「外交戦略」上、「有用」である為、核技術やミサイル技術の提供などを、ある程度(西側諸国への外交戦略上必要かつ、ロシアに脅威にならない程度)は行っているのはほぼ確実だろうと思われる。この事実は、西側諸国も把握している。

    ロシアの場合は、その「本音」がよく分からない所が不気味さを醸し出しているが、北との関係は、悪くは無いが「良くも無い(互いに心から好きなわけではない)」というのが実情だろう。

    結局のところ、北朝鮮という国を「心から好き」な国は、少なくとも大国クラスではほとんどない、というのが真実ではないかと思う。