北朝鮮の外交事情 中国

北朝鮮と他国との関係は一体どうなっているのでしょうか?

今回は中国との関係について見ていきたいと思います。

同じ社会主義国家として仲の良かった北朝鮮と中国

北朝鮮の建国時の北朝鮮と中国の関係は良かったと思います。その理由は朝鮮戦争における中国軍の介入の積極性からも感じ取ることができると思います。アメリカと戦争することを嫌ったソ連と違って、中国は大規模な軍を朝鮮半島に派遣し、北朝鮮の滅亡を救いました。

実際に参戦した中国軍の士官に対して北朝鮮が勲章を贈ったことからもその関係の良さがうかがえます。

中国とソ連の対立が見え始め、北朝鮮は両国から徐々に独立の道を歩み始める

仲の良かった北朝鮮と中国の関係は、1960年代に入り中国とソ連が対立する様子が出てくると、北朝鮮はどちらの国と仲良くするのかを迫られることになります。キューバ危機の時には中国の主張に乗っかることもあれば、ソ連との関係改善をきっかけに中国とは距離が離れてしまったりと、安定したものとは言えなくなっていきます。

このままではだめだと感じた金日成は中国やソ連から独立する意味も込めて北朝鮮独自の主体思想を掲げるようになります。

ソ連がロシアになってからは北朝鮮にとって重要な国になった中国

ソ連が崩壊し、ロシアが誕生すると北朝鮮にとっての一番の友好国は中国となりました。中国が韓国と国交を樹立するということはあったものの、北朝鮮から脱北して中国に逃げる脱北者を中国は不法入国者とみなして北朝鮮に積極的に送り返したり、中国が北朝鮮に対して投資を行ったりとその関係はよいものでした。

また、金正日が訪問した国の中で一番多いのも中国です。

北朝鮮の核実験は認めない中国

北朝鮮に対して様々な支援を行っている中国ですが、それでも北朝鮮の核実験に対しては国連での制裁決議で賛成票を投じています。北朝鮮とロシアとの関係の部分でも述べましたが、やはり隣国が核保有国になることは多かれ少なかれ怖いということでしょうか。それでも西側諸国と比べると中国の北朝鮮に対する批判のトーンは低いように感じます。

2013年の張成沢の粛清で関係が悪化

2013年に中国との太いパイプを持っていた北朝鮮の用心であった張成沢(チャンソンテク)が粛清されると、中国との関係は悪化しました。関係の悪化は中国の指導者である習近平が最初の訪問先を北朝鮮ではなく韓国を選んだことや、AIIBの創設メンバーとしての参加を拒否されるなどの部分で見受けられます。

それでも北朝鮮にとっては中国が重要な国であることは変わらないため、関係改善にも動いているのではと考えられ、今後は北朝鮮での金正恩体制が整っていくにつれて中国との関係も改善に向かうのではないかと思われましたが・・・

しかし、またもや両国の関係が悪化する事態が起きる

2017年2月、金正男氏がマレーシアにおいて暗殺される事件が起きました。北朝鮮は暗殺された人物が金正男氏であることを認めていませんが、状況証拠から北朝鮮の工作員が暗殺した者である可能性が高いでしょう。

そして、金正男氏が北朝鮮を離れて活動していた場所は中国(のマカオ)です。中国は金正男氏を強制送還するようなことはしなかったため、中国も金正男氏に対しては何らかの思惑があったのかもしれません。

しかし、この事件をきっかけに中朝関係はまたも悪化する事態となり、北朝鮮は唯一ともいえる支援国のバックアップすらも失いかけているようにも見えます。

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コメント

  1. 秋水 より:

    中国と北朝鮮(というよりも朝鮮半島)は、歴史的には、先々代(李氏朝鮮時代)までは、元々主従関係にあった。

    したがって、中国と北朝鮮の関係が良好であった事は、歴史的にも証明されている。北朝鮮は、中国の忠実な配下だった。

    しかし、これも「仲が良い」という理由よりも、「中国に絶対逆らわない国」である事が、最大の理由だっただろうと思う。

    しかし、最近、北の独裁者が、最も重要な中国とのパイプを閉ざそうとしているが、何か変化があるのだろうか。

    別に、北が、西側諸国と協調路線を取ろうとしているわけではないが、最も重要な関係国である中国と関係を悪くする真似をしているというのは、非常に奇妙な事だ。

    恐らく、現在の北の独裁者は、先代に比べると、実績が無く、統治者としての「威厳(統制力)」も無い為、元々、中国に信頼されておらず、別の指導者に挿げ替えられようとしているのではないか。

    その事に感づいている北の独裁者は、自らの身が危険である事から、自暴自棄になり、むやみやたらに(中国の許可も無く)ミサイル発射を繰り返しているのだろうか、と思う。

    暴走した独裁者は、何をしでかすか分からず、東アジアの緊張を高める要素にしかならないだろうと思う。