北朝鮮のシンボルともいえる「先軍政治」とは?

北朝鮮と聞くと軍隊を思い浮かべる人は少なくないと思います。その中で出てくる「先軍政治」とは一体何なのでしょうか?

先軍政治とは

まず、結論から言うと先軍政治とは国の中においてそのすべての優先事項を軍事とするという思想です。これは単なる政策ではなく、憲法に明記されているため、憲法が改正されたり、指導者が考えを変えたりしない限りはこの方針が永遠に続くということになります。

憲法に先軍政治が書かれていることの意味

少し日本の話をしましょう。憲法というものは日本にも存在します。日本国憲法の第19条にはこのように明記されています。

第十九条  思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。

引用:日本国憲法

そして、日本政府はこの条文に反する法律を作ることはアウトであり、またこれに反する事柄があった場合にはこれを規制するようにしなければなりません。この19条の場合だと、特定の思想を禁止する法律を作ったり、またすでに禁止するような何かがあった場合にはすぐにこれを解決する必要があります。

 

そして北朝鮮では先軍政治が憲法に明記されています。ということは、国家にかかわるあらゆることに対して1番に軍事を考えるべきである、という考えに政府は従わなければならないということです。もっとも、憲法というものを事実上の独裁国家である北朝鮮と民主国家である日本を同じに考えることはできませんが・・・

北朝鮮はとにかく軍事が最優先である

憲法の話を少ししてみましたが、結局は北朝鮮は軍事第一の考えで動いているという考え方でよいでしょう。北朝鮮ではこの先軍政治の考え方が人民に対して常に叩き込まれています。それはこどもたちであっても同じです。

端午節をはじめ、各所で見られる先軍政治の影

端午節についてまとめた記事では、こどもたちがミサイルなどの模型を作ったり、敵国の兵士に見立てたオブジェクトに弓矢を充てるといったゲームがあったりすると紹介しました。

ここから考えられるのは、楽しい祭りごとの中には確実といっていいくらいの軍を連想させるような何かが登場します。日本で取り上げられるテレビのニュースやワイドショーなどもどこかで軍事を連想させる何かが出てくることが多いですし、北朝鮮のテレビ「朝鮮中央テレビ」では毎日何かしら軍事を連想させる何かが絶対と言い切っていいくらいに登場します。

北朝鮮に住んでいる人たちにとっては、もはや軍というものは身近にあるものであり、日常生活の一部になっているのかもしれません。

 

 

コメント

  1. 秋水 より:

    北が、あれだけ「無法国家」でありながら、国際社会で生かされているのは、関係各国に北の「利権」があるからだ。

    地政学的な立地に加え、他国では、公式的には不可能(というよりも、政治的に非難を浴びるリスクが高い)な「闇市場」への介入、利権化も、「北」を通じて行われていると言われている。

    北は言わば、「表世界」と「裏世界」のパイプとしての役割を担っている国であると言っても差し支えは無いだろう。

    当然、そんな、世界の「ギリギリ」の位置にいる北朝鮮は、国家(金王朝の独裁政権)の維持のためには、必然的に「軍事」と「裏世界の取引市場」の役割を担わされる羽目になっている。

    彼国は、「独裁国家」だが、「独立国」ではない。北が国際社会で生きられるのは、北を、外交、利権上必要とする国があるからであって、それらの国の支援で生かされているだけに過ぎず、北が独立してやっていける要素など、何一つない。

    要するに、北の「利権」が大きいわけだ。いくら国際社会から非難を浴びていても、本気で潰される事が無いところからみても、その「世界の闇(本音)」がよく分かる事だろう。

タイトルとURLをコピーしました