北朝鮮の工作員を影から動かしている乱数放送とは?

軍事

北朝鮮の工作員について取り上げた時に少しだけ乱数放送にも触れましたが、ここではその乱数放送についてさらに掘り下げていきたいと思います。

そもそも乱数放送とは?

乱数放送とは、数字や文字、アルファベットの一文字一文字を読み上げていく放送です。放送される内容は以下のような感じです。(この数字は私が適当に考えたものです)

241 57

263 89

628 68

何も知らない人がこれを聞いたとしてもまったく意味が分からないでしょう。しかし、特定の人にとっては非常に重要な意味を持った数字の並びとなるのです。

乱数放送は遠方にまで届く短波やAMラジオなどの電波が使用されているため、例えば北朝鮮の本国から日本に潜んでいる工作員に対して指示を送ることができるのです。

 

乱数放送は周波数がわかり、さらにそれを受信できる機会があれば(普通にラジオで聞けることも)誰でも受信することができます。もちろんこれは日本政府も把握しているでしょう。

しかし、受信することはできてもこの暗号を解読できるのは工作員のみに限られるため、それ以外の人たちにとっては「何かしようとしているけど何をしようとしているのかはわからない」という状況に陥るわけです。

北朝鮮の乱数放送は一時期止まっていたが

北朝鮮からも乱数放送の発信は確認されています。実際に日本の警察が工作員を捕まえた時に乱数放送の内容を解読する乱数表が押収されたこともありました。

北朝鮮の乱数放送はモールス信号によるA-1放送とA-2放送、そして先ほど挙げた数字を読み上げていくタイプのA-3放送があります。このうち、A-3放送は2000年を最後に廃止されましたが、現在もA-1放送、A-2放送は続けられているようです。

復活した乱数放送

しかし2016年6月になってから北朝鮮が近隣諸国向けに放送しているラジオ局「平壌放送」の中において乱数放送が復活しており、10日に1度の頻度で今も工作員に対して指示を送り続けているという情報が出てきました。

北朝鮮の国営ラジオが、国外の工作員に指令を出すときに使う「暗号放送」を再開。放送は先月24日と今月15日の2回行われ、「大学の復習課題をお知らせする」とした後、ページ数と番号を次々と読み上げた。韓国メディアによると、暗号放送は16年ぶり。

引用:北朝鮮が「暗号放送」を再開 16年ぶり – 日テレNEWS24

2017年12月13日現在においてその放送が続いているかどうかは不明ですが、もし続いていたならば今でも乱数放送を聞くことが可能ということになります。

聞けそうな周波数

一般的に売られているAMラジオで聞くとなる場合、受信可能な周波数は526kHz~1620kHzまでなので、Wikipediaより、これと重なる周波数のみを載せてみます。

放送時間(PYT) 周波数
06:00-03:00 684kHz
06:00-04:00 801kHz
06:00-05:30 657kHz、729kHz、855kHz
09:00-16:00 621kHz
22:00-03:00 621kHz
00:00-03:00 702kHz、720kHz、810kHz、864kHz

特に、太字で書いた657kHzの出力はかなり強いということです。(ただし、この周波数は近畿地方に住む人はNHK大阪放送局(666kHz)と混信してしまうため、他の周波数を利用する必要がありそうです。)

ただし、上記にも書いた通り乱数放送の頻度は10日に1回と少なく、また放送される時間も現時点でははっきりしていないため根気が必要となりそうです。

(ちなみに、上の周波数はそのまま平壌放送の周波数のため、普段は北朝鮮からのラジオが流れていると思われます。)

まとめ

乱数放送の実態についてはいまだに謎の部分が多く、それが様々な憶測を呼んでいます。しかし、2016年に乱数放送を再開したということは、少なくとも現在の日本にも人数はわからなくとも北朝鮮の工作員が潜んでいると考えるべきだと思われます。

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