北朝鮮にとって英語は敵性言語なのか?

敵性言語とは敵国が使用している言語という意味があります。今回はそんな北朝鮮の敵性言語について紹介します。

北朝鮮の敵性言語は?

第二次世界大戦における日本では、英語が適性言語とされて日本国内で英語を話すことが禁止されたという話があります(事実かどうかの議論は置いておくとして)。

そして、現在の北朝鮮における敵国はアメリカとされています。ということは北朝鮮にとっての敵性言語はアメリカで話されている「英語」ということになりますね。

北朝鮮では英語があまり見られない?

朝鮮中央テレビではニュースも放送されていますが、北朝鮮では「ニュース」という単語は使われていません。「報道」という単語が使用されています(もちろんハングルでですよ?)。

そして、北朝鮮内のあちこちで見かけるプロパガンダ看板にも英語は書かれていません(これは国内向けの看板なので書いてなくても不思議ではありませんが・・・)。

また、以下のような記事も見られます。

物品が自由に出回っていない北朝鮮にコンビニが登場した。首都・平壌限定で3店がオープンしたと朝鮮総聯の機関紙『朝鮮新報』が伝えているが“敵性語”であるコンビニとは呼ばず「黄金野商店」と名付けられ、国営だけにサービスを「需要」とは言わず「愛民」と表現されている。いかにも“慈悲にとんだ”正恩様のやることらしい。

引用:北朝鮮に国営のコンビニ出現 – リアルライブ

黄金野商店・・・英語をそのままハングルに直さないところが北朝鮮らしいともいえます(?)。

しかし、北朝鮮の英語のレベルは日本より高い?

え、と思った人もいるかもしれません。しかしこれを裏付ける統計があります。

2010年のTOEFLのスコアのアジア諸国におけるランキングによると、日本は27位なのに対して、北朝鮮は15位となっています。北朝鮮は国内で日常的に英語を使ってはいませんが、英語はできるということになります。

さらに新しいデータもありましたので、そちらも見てみます。こちらは2016年のTOEFLスコアの結果となっています。ランキング順には並んでいないので北朝鮮と周辺諸国だけを抜粋してみます。

Reading Listening Speaking Writing Total
北朝鮮 21 20 20 21 82
韓国 22 21 20 21 84
日本 18 17 17 19 71
中国 20 19 19 20 79
ロシア 21 22 22 21 87

引用:Test and Score Data Summary for TOEFL iBT® Tests(一部抜粋・PDF)

やはり北朝鮮のスコアは高く、中国よりは上で韓国に迫る勢いであり、日本は周辺諸国と比べてもやや低めであることがわかります。

敵性言語だからといって北朝鮮の人が英語ができないというわけではないようですね。(ただし、北朝鮮は貧富の格差が激しいと思われますのでそこも考慮する必要がありそうです。)

また、朝鮮中央テレビの放送をよーく聞いていると英語っぽい単語も聞こえることから、日常においても全く使われていないというわけではなさそうです。

「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」ということわざもあります。アメリカを敵国として定めるのであれば、相手が使う言語についても詳しく知っておくべきだと北朝鮮は考えているのでしょう。

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