北朝鮮から脱出する脱北者たち 脱北が成功するまでのルートは長い

脱北者とは、北朝鮮から外に脱出した人たちのことです。監視の厳しい北朝鮮において脱北をすることは簡単なことではありません。

まず、脱北しようという気にならない

これは、脱北するのが難しいから諦めようということではなく、そもそも「北朝鮮がひどいから脱北する」という考えにならないのが北朝鮮の人々です。生まれた時から最高指導者が崇高であることや、主体思想などの政治的なプロパガンダをテレビや学校などで受け続けるため、自国のことを客観的に評価することができないと思われます。

北朝鮮という国に疑問を抱いたら

北朝鮮でひそかに流れている外国の映画など、教えられていることと違うことが入ってくると、北朝鮮に疑問を抱くようになります。「北朝鮮という国は本当はひどい国なのではないのか?」と考えるようになります。しかし、疑問を抱いたからといってすぐに行動しようという流れにならないのが北朝鮮です。

北朝鮮の国民は国家安全保衛部によって厳しく監視されており、少しでも反体制的な行動をとると捕まってしまいます。しかも自分だけでなく家族も一緒につかまってしまうため、これでは身動きをとることができません。

「体制に反抗する」という選択肢はまず取れません。

しかし、現在の生活が外国に比べて苦しいということが一度わかってしまうとそれを忘れることは難しいでしょう。そして「本当にもう無理だ」となった時に、その人は明るい外国へと脱出することを決意するのです。

近くて遠い韓国

直接韓国に行くことは難しい

脱北するとなった場合、北朝鮮から直接韓国へ行くことは無理でしょう。南北の間には軍事境界線があり、両国の兵士が常に見張っているほか、地雷原にもなっています。ここを渡って脱北することはほぼ不可能でしょう。

中国へ渡る

そうなると、北朝鮮と国境を面しているもう一つの国である中国へ脱出することになります。北朝鮮と中国の間には川が流れていますが、冬場はこの川が凍結するため地雷原を歩いて行くよりかははるかにマシといえるでしょう。

当然、国境付近には中国軍も見張っていますからここをかわさなければなりません。もしばれたら北朝鮮に送られ、強制収容所に入れられてしまうことでしょう。

中国から韓国へ

北朝鮮の国民が運よく中国に脱出できたとしても、まだ油断はできません。中国では怪しい人が脱北者だとわかった場合、北朝鮮に強制送還するからです。そのため、中国からさらに先を目指さなければなりません。

中にはタイまで行って韓国に逃げた人もいます。とにかく脱北者にとっては北朝鮮だけでなく、中国にいるときも監視の目からおびえなければならないのです。

北朝鮮に疑問を抱いてしまった国民にとって、脱北とはまさに人生を左右する大きな決断であるとも言えるでしょう。

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