北朝鮮の首都はもともと平壌ではなかった?

歴史

今でこそ北朝鮮の首都は平壌であり、北朝鮮の憲法にもそのように書かれています。しかし、北朝鮮の建国当初の首都は平壌ではありませんでした。

古い憲法には首都は「ソウル」と書かれていた

北朝鮮は建国当初、首都をソウルにすると考えていました。これは、大韓帝国(日韓併合前に朝鮮半島にあった国)の首都がソウルだったからであると考えられます。

しかし、第二次世界大戦後の朝鮮半島は北朝鮮と韓国という二つの国が分裂して独立してしまいました。北朝鮮が首都とするはずだったソウルは韓国の領土になってしまったのです。(現在の韓国の首都のソウルが北朝鮮に近すぎて危ないのではないかといわれることもありますが、韓国も大韓帝国の首都を引き継いだためにたまたま首都が北朝鮮と近い位置になってしまったのです。)

 

北朝鮮は韓国を併合して朝鮮半島を統一しようと建国してすぐに朝鮮戦争を起こしましたが失敗に終わり、その後首都はソウルだけど、臨時首都として平壌から国家運営をしていました。

首都を「平壌」に変えたのは1972年

朝鮮戦争が終結した後は大きな衝突もなく時間だけが過ぎていきました。そして北朝鮮は1972年に憲法改正を行いました。その時に首都を正式に「平壌」に変更したのです。その後も何度か憲法改正が行われましたが、この部分は1972年以降は変わっていません。

この憲法改正は事実上北朝鮮がソウルを断念したと受け止められることとなりました。朝鮮戦争の終結から約20年経った状態で大きな変化がありませんでしたからね。

北朝鮮はソウルをあきらめたのか?

では、北朝鮮は本当にソウルをあきらめたのでしょうか?

答えは「あきらめてはいないけど、現状ではどうすることもできない」というのが正しいと思います。

 

建国当初の北朝鮮は大規模な戦争を起こすほどのパワーがありましたが、現在では韓国との軍事的な差が開き、さらには韓国よりもさらに強いアメリカが控えています。

それに対して北朝鮮のバックには中国というイメージがありますが、中国はあまり朝鮮半島の情勢が悪化することを望んではいないでしょう。ソ連も崩壊してしまいました。(ロシアに至っては朝鮮半島情勢にどれくらいの関心があるのかが微妙です。)

もはや、戦争で解決ができる時代ではないのです。

 

完全にあきらめてはいないでしょうが、何か大きな出来事が起こるまでは北朝鮮は今後も平壌を首都として北朝鮮の国家運営を続けていくことでしょう。

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