北朝鮮に「大統領」や「首相」は存在する?

世界各国には「大統領」や「首相」といった人たちが国のリーダーであることが多いのですが、北朝鮮の場合はどうなのでしょうか?

大統領と首相以外にもリーダーは存在する

まず、大統領と首相の違いがよくわからない人のために簡単に説明すると・・・

  • 「大統領」は国民に直接選ばれる国のリーダー(王や君主が存在する国は大統領はいない)
  • 「首相」は議会や大統領などに選ばれる行政府のリーダー

日本には天皇という君主がいますので、大統領はいません。

大統領と首相の違いは簡単にはこんな感じでしょう。

しかし、これは民主主義国家においてのみ当てはまります

冷戦時に存在した社会主義国家ではまた名前が違うのです。

社会主義国家の場合は、「大統領」が「国家主席」に名前が変わるのです。国家主席と首相の違いは・・・

  • 「国家主席」は議会に選ばれる国のリーダー
  • 「首相」は議会に選ばれる行政府のリーダー

細かい違いはあるものの、大統領が国家主席という名前に変わっただけですね。

今も残る中国やベトナムといった社会主義国では現在も国のトップは「国家主席」と呼ばれています。

独自の路線に走った北朝鮮

北朝鮮も首相は存在します。国家主席も存在したのですが・・・

通常、国のリーダーの肩書の名前が変わることはありません。

例えば、Aという人が大統領になれば「A大統領」となり、次にBという人が大統領になれば「B大統領」となります。リーダーの名前は変わりましたが、肩書名は変わりません。大統領という名前はあくまで「国のリーダー」という意味でしかないのです。

しかし、北朝鮮の場合は少し事情が違います。

北朝鮮の初代国家主席は金日成です。北朝鮮が建国された1948年から死去する1994年まで国家主席の椅子に座り続けました。そして金日成が死去すると、次のリーダーを決めなくてはなりません。北朝鮮では金日成の息子、金正日を2代目のリーダーにすると決めました。

このとき、普通の社会主義国であれば2代目の国家主席が生まれるのですが、北朝鮮はそれをしませんでした。

北朝鮮では国家主席というポストは1998年に廃止されました。北朝鮮にとっては国家主席=金日成であり、たとえ死去したとしてもそれは変わらないのです。そのため、金正日の肩書は最終的に「総書記」という肩書になりました。

その後金正日も死去すると、総書記のイスは空席となり、総書記=金正日として、3代目の最高指導者である金正恩には「第一書記」という肩書でトップとなりました。今度は第一書記=金正恩となるのかと思ったら、2016年5月に第一書記が廃止され、「委員長」という名前に代わりました。

ちなみに、首相も首相→政務院総理→内閣総理と名前が変わっています。もうややこしいのでこれ以上は書きません

肩書変わりすぎ

長々と書きましたが、要するに北朝鮮は最高指導者の肩書がころころ変わるのです。このサイトにおいても代を問わず北朝鮮のトップを言うときは「国家主席」や「総書記」を使わずに「最高指導者」や「リーダー」という単語を使用しているのはそのためです。

そして、特定の最高指導者を指すときはもう直接名前で書きます。こうなると肩書をつけなくても意味は通りますからね。

日本の歴代総理大臣の名前を全部覚えている人はなかなかいないと思いますが、北朝鮮の歴代最高指導者は全員言えるというは意外に多いのではないでしょうか?

なぜなら、北朝鮮の歴代最高指導者は

  • 金日成
  • 金正日
  • 金正恩

の3人しかいませんからね。

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