北朝鮮の地図とともに行政区分の一覧をまとめてみました。
地図と行政区分
引用:朝鮮半島主要都市地図
北朝鮮は9つの「道」と3つの「特別市」に分かれています。(道とは日本でいう都道府県のようなもので、特別市は道から独立した特別な場所として扱われています。)
特別市の一覧
- 平壌直轄市
- 羅先特別市
- 南浦特別市
道の一覧(カッコ内は道都。道都とは日本でいう県庁所在地みたいなもの)
- 平安南道(平城市)
- 平安北道(新義州市)
- 慈江道(江界市)
- 黄海南道(海州市)
- 黄海北道(沙里院市)
- 江原道(元山市)
- 咸鏡南道(咸興市)
- 咸鏡北道(清津市)
- 両江道(恵山市)
朝鮮中央テレビの天気予報では道都の名前で予報されています。
特別市をもっと詳しく
北朝鮮には3つの特別市が存在します。この3つの特別市について詳しく見ていきます。
平壌直轄市
北朝鮮の首都です。説明しなくても大体の雰囲気は想像しやすいのではないでしょうか?
北朝鮮の中でも一番発展している場所といえるでしょう。
羅先特別市
北朝鮮の中でこの特別市だけがロシアと国境を面しています。
そして、この羅先特別市は北朝鮮によって経済特別区として指定されていて、外貨を稼ぐ手段として海外の企業(主に中国)を呼び込んでいました。
この特別市の開発を推し進めたのが、金正恩体制になってから粛清された張成沢氏でした。
この特別市は北朝鮮の中の観光地の一つにもなっていて、北朝鮮の中でもかなり発展している都市です。
南浦特別市
上の地図には書いてませんが、平安南道の内部にある特別市です。
ここには北朝鮮の中で最大の貿易港があり、工業も比較的発展している場所といえます。
北朝鮮にとってここは経済的にも重要な場所であることから、特別市としての認定を受けたのでしょう。
開城工業団地はどこ?
特別市と道を見てきましたが、韓国と共同でやっている有名な事業である開城という地名はここまで出てきていません。どこにあるのでしょうか?
北朝鮮には道、特別市のほかに「特別区」が存在する
また新しい単語が出てきました。「特別区」です
特別市も特別区も道から独立した特別な地域であることは間違いありませんが、特別区は一部を除いた北朝鮮の法律が適用されず、独自の決まりがあるという特殊な場所です。(平壌では北朝鮮の法律がそのまま適用されるけど、特別区では別の決まりがあるということです。)
そしてこの特別区も3つ存在します。
- 新義州特別行政区
- 金剛山国際観光特別区
- 開城工業地区
ここでやっと開城工業地区が出てきました。考えてみたら北朝鮮の領土内に韓国の企業を呼び込むわけですから普通に北朝鮮の法律を当てはめることはできなかったのでしょう。開城では独自の決まりがあるということですね。
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