北朝鮮が過去に起こしたテロとは?

軍事

ミサイル発射や拉致問題など、北朝鮮を取り巻く問題はたくさんあります。そして過去の北朝鮮は国家ぐるみでテロを起こしたこともありました。

この記事では北朝鮮が起こしたテロのうち、有名なものをいくつか取り上げていきます。

1968年 青瓦台襲撃未遂事件

厳密にはテロ扱いではないようですが、ここで紹介します。

この事件は韓国の青瓦台という場所に北朝鮮の工作員が襲撃をしようとした事件です。青瓦台とは韓国における大統領官邸であり(日本でいう総理官邸のようなもの)、北朝鮮はここを襲撃することによって韓国大統領の暗殺を計画しました。

 

結論から言いますと、見出しにも書いてある通り青瓦台への襲撃自体は失敗に終わりました。

韓国への密入国は成功し、ソウル市内にも入り青瓦台へ近づくことができたのですが、そこで韓国の検問に引っかかってばれてしまい、工作員はその場で銃を乱射して逃亡しました。

その後は逃亡を図った北朝鮮工作員と韓国の銃撃戦の影響で双方合わせて97名の死者を出す結果となりました。死亡した人の中には巻き添えを食らった民間人もいました。

1983年 ラングーン事件

この事件はビルマのラングーンという場所で起きた爆弾テロ事件です(事件が起きた場所は現在はミャンマーのヤンゴンという名前に代わっています)。

この事件の北朝鮮の目的はビルマ訪問中の韓国大統領を暗殺することでした。暗殺を計画する理由となったのが1988年のオリンピックをソウルで開きたかった韓国の大統領が北朝鮮と仲の良かった国に対してオリンピックのアピールをしていたことが原因です。金日成にとってはこれが原因で北朝鮮が国際的に孤立することを恐れたのです。

 

金日成は韓国大統領の暗殺を試みますが、ソ連の圧力によって一度は断念しました。しかしソ連のリーダーが強硬派に変わると状況は一変し、金日成はついに韓国大統領の暗殺を実行に移します。

 

しかし、結果は失敗に終わりました。爆弾を爆発させることには成功したのですが、北朝鮮の工作員が韓国大統領の乗っている車を間違えたことによって大統領の暗殺は失敗したのです。

それでも爆発の影響で韓国副大統領など21名が爆死し、47名が負傷するという被害が発生し、このテロが北朝鮮によるものであるとわかるとビルマは北朝鮮との国交断絶、および国家認証の取り消しを行うほどに怒りをあらわにしました(2007年には国交を回復しました)。

1987年 大韓航空機爆破事件

この事件は大韓航空機が北朝鮮の工作員によって爆破された事件です。

この事件の北朝鮮の目的は1988年に開催が決定していたソウルオリンピックを妨害することでした。韓国のイメージダウンを図ることによって東側諸国がオリンピックをボイコットすることを期待したのです。

 

テロ自体は成功しました。1987年の11月29日に大韓航空機は爆発し、乗員乗客115名が死亡しました。これで北朝鮮にとっては「大韓航空機が謎の爆発を起こした」という事故で韓国の国際的なイメージがダウンすると考えられたのですが・・・

テロを起こした人が北朝鮮の工作員であることがばれてしまったため、北朝鮮は国際社会から痛烈な批判を受けたのはもちろん、テロで飛行機が爆発したということで韓国に落ち度がなかったため韓国のイメージダウンは起こらず、東側諸国がオリンピックをボイコットすることもありませんでした。

むしろ、北朝鮮の孤立を深めるだけに終わったのです。

 

いくつかの事件を紹介しました。ソ連崩壊後は北朝鮮による大きなテロ事件は見られなくなりましたが、過去の北朝鮮は拉致以外にもこういった事件が起こっていたのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました