北朝鮮にも新聞が存在します。今回はそれについてみていきます。
北朝鮮で発行されている新聞
北朝鮮で発行されている中で最も有名と思われる新聞は労働新聞と呼ばれています。直接発行しているのは労働新聞社という事務所ですが、大本の発行元は朝鮮労働党のため、労働新聞は朝鮮労働党の機関紙ともいえます。(ソビエト連邦でも共産党がプラウダという機関紙を発行していました。東側諸国の国では公的機関が直接新聞を発行することが多いみたいですね。)
労働新聞は全国的な配布のほか、北朝鮮の地下鉄の駅でも掲示されています。
書かれている内容は普通の新聞とおなじような主要なニュースの他、思想教養の部分もあるようです。
朝鮮中央テレビでも5時のニュースの後に労働新聞の概要を開設すると思われる番組が存在します。
他にもいくつか存在する
労働新聞以外にも北朝鮮にはいくつかの新聞が存在します。
民主朝鮮
民主朝鮮とは政府の機関紙です。北朝鮮の国会にあたる最高人民会議の政治、経済、外交などの見解や決定などが書かれています。
朝鮮人民軍
朝鮮人民軍とは国防委員会の傘下にある人民武力部という組織が発行している機関紙です。主に朝鮮人民軍に所属する軍人に読まれており、内容は先軍政治に基づいた思想教育や、軍事面での政策や国防関係のニュースなどが書かれています。
青年前衛
青年前衛とは金日成社会主義青年同盟という北朝鮮の若者や学生たちの団体組織が発行している機関紙です。労働新聞、民主朝鮮、朝鮮人民軍と違って、ここは民間団体が新聞を発行しています(といっても、朝鮮労働党の影響は強く受けていると思われますが)。
新聞の内容は労働新聞の内容を若者向けに解説している記事が書かれています。
インターネットで見れる
なんと労働新聞はホームページを作っており、インターネットで見ることができるようになっています。
労働新聞公式サイト -?http://www.rodong.rep.kp/ko/
ハングル以外にも英語と中国語のページが用意されています。日本語のページはありませんが、ハングルが読めなくてもブラウザの自動翻訳機能を使えば大まかな内容は把握することができます。
また、現地で発行されている労働新聞そのものも当日分のみですがPDFデータで閲覧することができます。(こっちはPDFデータなので自動翻訳ができず、ハングルが読めないと何が書いてあるのかはわかりませんが・・・)
労働新聞社がどういった目的でこのホームページを作成したのかは不明ですが、北朝鮮の情報を少しでも身近に知ることができるようになったのは間違いないでしょう。
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