韓国のお金の単位はウォンですが、北朝鮮はどんなお金を使っているのでしょうか?
北朝鮮の通貨は「北朝鮮ウォン」
北朝鮮の通貨は北朝鮮ウォン(朝鮮民主主義人民共和国ウォン。長い・・・)と呼ばれています。ウォンといえば韓国もウォンという通貨を使用していますね。北朝鮮と韓国で名前が同じ理由は、大韓帝国(日本が日韓併合をする前に朝鮮半島に存在した国)の通貨単位がウォンであったことから、両国ともそれを引き継いだようです。
北朝鮮ウォンはこんな感じです。
北朝鮮の紙幣は9枚あります。当たり前ですが、紙幣の絵はどれも北朝鮮に関係するものですね。一番高い5000ウォンは金日成の絵となっています。
また、画像はありませんが、硬貨も使われているようです。
北朝鮮ウォンの価値はどれくらいなのか?
北朝鮮ウォンの価値は日本円でどれくらいなのか気になったので調べてみました。
為替の話をし出すとややこしくなりそうなので、複雑な話は抜きにしてここでは、1万円を北朝鮮ウォンに変えるといくらくらいになるのかを見ていきたいと思います。(2016年12月17日時点でのレートで計算)
日本円を直接北朝鮮ウォンに交換することはできませんが、中国であれば両替してもらえるそうです。(ただし、簡単に両替できるわけではないそうなので、安易にやろうとはしないでくださいね)そこで、まずは中国元に変えます。
レートを見てみると、10000円は589.04元でした。わかりやすくするために590元になったとしましょう。
中国元が手に入ったらいよいよこれを北朝鮮ウォンに交換します。
レートは、1元で129北朝鮮ウォンでした。590元で76110北朝鮮ウォンが手に入りました。
※ちなみに2016年5月に計算したときは82200北朝鮮ウォンでした。
つまり、10000円で76110北朝鮮ウォン、1円なら約7.6北朝鮮ウォンの価値があるということになりますね。
(全て「FX 外為 為替レート」で計算)
レートは安定していない
では、北朝鮮ウォンの価値は「1円7.6北朝鮮ウォンくらい」なのかといわれると、必ずしもそうではありません。北朝鮮は2009年にデノミ(通貨の単位を切り上げたり、切り下げたりする政策)を行ったことによる混乱が起きたり、闇ルートでのレートが存在して、そこでは公のレートとは全く違った価値で取引されていたりすることもあるようです。
公式のレートと実際のレートが違うという現象は北朝鮮ほどではないにしろ経済制裁を受けているイランでも起こっている現象でもあります。
2018年にアメリカが経済制裁を課して以来、経済不安からあまりにも急激なドル高・リアル安が進んだ。その結果、「建前」である公定レートと、実際に市場でやりとりされている実勢レートの間に大きな乖離が発生していたのだ。ネット上で手に入る情報は全て公定レートベースで計算されているので、現地の両替レートとは大きく乖離することになる。
そのため、日本円や米ドルと北朝鮮ウォンの価格の比較は単純にできないというのが現実といえるでしょう。ここで挙げたレートはあくまで当サイトが調べた参考値としてとらえてください。
76110北朝鮮ウォンがあれば北朝鮮で何が買える?
お金の話とくれば北朝鮮の物価も考える必要があります。76110北朝鮮ウォンでいったい何が買えるのでしょうか?
北朝鮮にあるピザ屋さんです。数字を見ると、メインのピザの部分には980や1050の文字が見えます。数字だけを見ると日本の店と変わらない感じがしますが、さっきのレートをもとにすると実際にはかなり安い金額でピザを食べることはできそうです。
これだけでそうとは言えませんが、北朝鮮の物価は日本よりもかなり低そうであることがうかがえますね。電化製品の価格とかがわかればもっと情報としてはよいのでしょうが、今回はこのあたりでまとめておきます。
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